“西域のインディーズシーンをディグるWEBマガジン”
我ながら説明を添えなければあまりに不親切なコピーだとは思っている。「インディーズだからInd(インド)」そこは何となくご理解いただけたかとは思うけど、では果たして「西域とは?」という話。これは正直最後まで悩んだ部分で、というか未だに悩んでいる。
「西」という方角に依存してしまうのは他でもない、自分の故郷山梨県“南アルプス市”に由来している。「南・・じゃありません?」ですよね、すみません。これから詰まるところを説明しますので。
南アルプス市は2003年、いわゆる「平成の大合併」で生まれた人口69,695人の市。中央アルプス、北アルプスと並ぶ日本アルプスの一つ、南アルプス山脈の裾に位置していることからその市名が付けられたのだけれど、山梨県内の方角でいえば最西部に位置している。
その中でも西部地域にあったかつての「櫛形(くしがた)町」が自分の故郷であり、さらにその中でも西部に位置する「西地区」と呼ばれる地域に生まれてしまったのだ。
「生まれてしまった」
そう、そんな6つの集落がある西地区の中でも、あろうことかまだ西の果て。山間部との境目にある「上市(標高の高い上の方にある)」という集落に生まれた自分は、如何せんこの「西」の呪縛にどこまでも苦しめられたのだった。
中学へ進学すると、下界のシティーボーイたちから自分ら「西小学校」出身の生徒は“西っこ”と揶揄され、毎日学校チャリを押して登山していく「山の民」とからかわれていた。
続きはまた書きます。
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野呂瀬 亮(のろせ りょう)
「Ind-ZIN(インドジン)」主催
「西郡文章」代表(勝手に言ってる)
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